有名な作家の着物を持っている場合、そのまま処分してしまうのは非常にもったいないです。 中にはその着物が有名な作家のものと知らないまま持っている方もいらっしゃるかもしれませんね。 着物の価値を知ってこそ買取専門店に安心して持っていけるでしょう。 もし買取に出すとなったら「どうしたら高額で買い取ってもらえるのか」という点を知っておくと安心ですよ。

• 福田喜重の着物と歴史

  刺繍に特化した着物作家は多く存在していますが、その中でも「第一人者」として多くの人々から称賛されたのが今回ご紹介する福田喜重の父親です。 彼は1932年に京都市に生まれ、学問を学んだあと15歳にして父親である喜三郎の元で刺繍を学ぶようになります。 この修行は非常に厳しく、息子だからと容赦せずに自分が持っている技法、知識を全て教えたと言っても過言ではありません。 そんな厳しい環境に置かれたからこそ、福田喜重はぐんぐんと刺繍への才能の頭角を見出すようになります。 修行を重ね、1971年には福田工芸刺繍研究所を設立しました。 事業は順調に拡大していき、数々の名誉な賞も受賞しています。 1976年には日本工芸展に「千翔」を出品し初入選し、1978年には「雪月花」を出品し奨励賞を受賞しました。 その他にも多くの作品を出品し、受賞を重ね1992年には人間国宝に認定される事で、国内外から多くの注目を集めました。

• 貴重な着物だからこそ高く売るコツは？

  人間国宝級の作家が制作した着物に関しては、できるだけ高い価格で売りたいと思うのが当然です。 しかし、あまり目利きが得意ではないようなお店に依頼してしまうとどうしても査定額が下がってしまったり、思うような価格で買い取ってもらえない可能性が十分に考えられます。 もし一般的に価値の高い着物をお持ちなら、「どうすれば高額で買い取ってもらえるか」という点を知っておくと、買取時に便利ですよ。 こちらで具体的なポイントについてお伝えしますのでぜひ参考にしてみてください。 買取専門店に持って行く際にはいくつかポイントがあり、まず正しく適切な査定を行ってくれるお店を探すところから始めてみてください。 買取専門店は全国に多く存在しますが、その中でも特に着物鑑定士が在籍しているお店を選ぶ事が大切です。 着物鑑定士は着物の鑑定の能力が非常に高い上、資格保持者であれば安心して査定を任せる事ができます。 複数のお店に査定を行うのもおすすめです。

• 福田喜重の着物の種類

  千翔　・雪月花　・生々去来
  
  福田喜重は数々の作品を日本伝統工芸展に出品し、名誉な賞を受賞しています。 中でも雪月花に関しては奨励賞を受賞するとともに日本工芸会正会員に認定された作品となっています。 1980年に出品した生々去来は文化庁に収蔵されるなど、数々の名績を残しています。

• 福田喜重の着物の特徴

  人間国宝に認定された福田喜重の着物は刺繍の分野で初となる功績を残しました。 作品の特徴として挙げられるのは、色糸を用いて図案を曲線的に描いている点です。 また、曲線的に描くことによって着物という平面な場所にリアルな立体感や奥行きを生み出し見るものを魅了します。 彼が用いる糸は非常にカラフルで色彩豊かであるため、特に色の移り変わりが絶妙な風景やグラデーションを表すのが得意とされています。 父親であり師匠であった福田喜三郎を大変尊敬しているため、彼の作品には全て「福田喜三郎」の落款が入っています。

• まとめ

  買取依頼を検討しているという方の中にはご自身が持っている着物の価値がよく分からない場合もあります。 特に古い着物である場合は誰が作ったか、いつ作られたかなど詳細な情報が不透明であるため、「持っていっても売れないかも」という不安な気持ちが生まれてしまうのですね。 しかし、有名な作家の着物であれば一着数十万円や百万円を超える価格で取引される可能性もありますので、気になる着物があればまずは買取専門店に持っていきましょう。 BEST買取ではどのような着物でも、どのような状態でも買取対象とさせていただきますので安心してご相談ください。 また、ご自宅へ出張買取も可能ですのでお問い合わせください。