有名な作家の着物を持っている場合、そのまま処分してしまうのは非常にもったいないです。 中にはその着物が有名な作家のものと知らないまま持っている方もいらっしゃるかもしれませんね。 着物の価値を知ってこそ買取専門店に安心して持っていけるでしょう。 もし買取に出すとなったら「どうしたら高額で買い取ってもらえるのか」という点を知っておくと安心ですよ。

• 山下め由の着物と歴史

  昭和から平成にかけて活躍した着物作家が多い中、今回ご紹介する山下め由は明治から昭和に活躍した人物の一人です。 現代では目にすることがなくなった彼女の作品ですが、作品の数は少なく希少価値が高まっているため、数万円～数十万円で取引されることも珍しくありません。 そんな彼女がどのような生涯を送ってきたのか知る事によって、さらに着物への理解が深まるでしょう。 山下め由は明治30年に東京都の八丈島で生まれました。 当時の八丈島は黄色、樺色、黒色の3色を基調とした絹織物である黄八丈の生産がとても盛んであったため、幼少期からそのような生産過程を間近で見てきました。 彼女が着物界へと足を踏み入れたのは7歳の時に祖父に糸染めの技法を習ったことがきっかけとされています。 彼女が生まれた山下家は元々織物と馴染みが深く、彼女が織物へと興味を示すのは当然のことでした。 その後後世にも黄八丈の魅力、技術を伝えようと努力していたのです。

• 着物を高額で買い取ってもらうにはポイントがある！

  どのような着物であっても高額で買い取ってもらえない事には残念な気持ちになってしまうでしょう。 もちろん山下め由のような貴重な着物作家が作った着物であれば、状態が良ければ数万円以上もの価格が付くのが普通です。 しかし、着物の状態によって大幅に査定額が下がってしまうことも珍しくなく、査定額を見ては落胆する方が後を絶ちません。 もし着物を買取専門店に持って行く予定があるならば、どのようなポイントに注意すれば高額で買い取ってもらえるのかを知っておきましょう。 高額買取となるにはいくつかポイントが存在し、それをクリアすることで査定額が一気に上がります。 例えば、有名な作家の着物ではなくノーブランドの着物であっても条件は同じで、保管状態には特に気をつけておく必要があります。 保管状態が悪いと当然着物の価値が下がってしまいますので、適切な場所を探して保管することが何よりも重要です。 また、買取に持っていく際にはクリーニングも検討してみてください。

• 山下め由の着物の種類

  鳶八丈　・本場黄八丈
  
  山下め由は八丈島の文化や伝統的技術を継承しようと、自身の作品の多くに黄八丈の要素を取り入れています。 草木染で作られる黄八丈は自然で優しい色合いが特徴で、女性ならではの柔らかい雰囲気を醸し出します。 彼女の作品が初めて評価されたのは1982年吉川英治文化賞を受賞した時で、1984年には人間国宝に認定されました。

• 山下め由の着物の特徴

  彼女が生まれた八丈島では昔から伝統的な生産物として黄八丈が特産となっていました。 黄八丈とは、黄色、樺色、黒色の3色を基調とした絹織物で自然由来の染料を使った草木染という染色技法で作られた着物のことをいいます。 自然豊かな八丈島のいたるところに生えている草花を使い、その土地の良さを組み込んだ黄八丈はとても評価が高かったとされています。 祖父から教えてもらった糸染めは非常に根気のいる作業であることから、着物を大量生産することは難しかったようです。 だからこそ、着物一着一着をじっくりと仕上げるというところに、現代でも価値を見出されたのかもしれませんね。

• まとめ

  着物を買取に出される際にはいくつか注意すべきポイントがあります。 まず最初に保管状態には特に気を付けて、着物の傷みを最小限に抑えることが重要です。 高温多湿や直射日光を避けるのはもちろん、絹や綿など着物に用いられている素材は特に虫食いの被害が大きくなりがちですので、防虫剤を入れておくことも忘れないようにしましょう。 着物専用の保管袋やケースなども上手に活用すると良いですね。 BEST買取ではどのような状態の着物であっても買取対象とさせていただきますので、今後買取を行おうとお考えの方は一度ご相談ください。 出張買取にも対応していますので、ご自宅までご希望の日時にお伺いします。