着物と言っても、格上、格下のもの、作家や人間国宝が作ったもの、ノーブランドのものなど多くの種類が存在します。 着物の中にはあなたが思っている以上の価格が付くものもありますので、そのまま処分してしまうのはもったいないです。 また、価値の高い着物であればあるほど、どこにどのようにして買い取ってもらうかは非常に重要ですので、今回は買取依頼の方法についてご紹介します。

• 和田光正の着物と歴史

  着物の中でも豪華で煌びやかな印象を持つ金彩友禅の作者として有名な和田光正はどのような歴史を辿ってきたのでしょうか。 もし和田光正の着物をお持ちであれば、彼がどんな生涯を送ってきたのか知っておくことで、さらに着物への愛着が湧くと思います。 実は金彩友禅という言葉は昔からあったわけではなく、和田光正が生み出した言葉とされており、「金彩友禅と言えば和田光正」と当時言われていたほどです。 和田光正は京都に生まれ、中学校卒業時に友禅の彩色仕上げの工房を見学したことがきっかけで着物作家への道を歩み始めます。 友禅彩色の美しさや繊細さに触れ、「独自の作品を作り出したい」と思ったことが彼の作家人生の決定打となりました。 その後友禅彩色の修行を行い、様々な技術を身につけた和田光正は昭和37年、当時22歳で独立し、自分の工房を持ちます。 さらなる金彩加工や技術の改良、発展を胸に最終的には金彩箔の色数を150色以上にまで増やしたことで注目を集めます。

• 和田光正の着物を高く売る方法は？

  金彩友禅で有名な和田光正の着物をお持ちの方の中には、その豪華絢爛な様子に「高額で売れるのではないか」と思われるでしょう。 金彩というだけあって、非常に美しく、着る人を煌びやかに見せてくれます。 しかし、美しい金彩友禅の着物であっても着物の状態が悪ければどうしても査定額が下がってしまう可能性があります。 もし和田光正の着物を買取に出すならどういった点に注意が必要なのか、こちらを参考にしてみてください。 どんな着物であっても状態が悪ければ、本来は数十万円ほどの価格で買い取ってもらえるところを、数万円の価格での買取となってしまう可能性があります。 納得いく価格で買取を行ってもらうためには、必ず着物に精通する知識を持ったスタッフがいるお店に依頼するようにしましょう。 特に着物鑑定士といった着物を査定する能力に長けているスタッフがいるお店だと安心です。 また、将来的に買取に出す予定があれば、保管状態には特に気をつけておきましょう。

• 和田光正の着物の種類

  春閑
  
  彼の作品は多数存在しますが、中でも注目を集めたのが文部大臣奨励賞を受賞した春閑です。 「現代の名工」と呼ばれているだけあって、当時は珍しく難しい技術を次々と取り入れるなどして注目を集めました。 一着一着を丁寧に仕立て上げ、豪華な作りとなっている彼の着物は、現代でも高額で取引されています。

• 和田光正の着物の特徴

  昭和46年に「金彩の文様研究発表展」にて初めて金彩友禅の作品を発表したことが、彼の作品にも多く用いられている金彩友禅の始まりとなりました。 「現代の名工」とも呼ばれる和田光正の着物は、金彩を使って染色されていることもあり、非常に煌びやかな特徴を持っています。 着る人を美しく魅せる訪問着を多く作り出しており、何回着ても飽きが来ない丁寧で繊細なデザインが特徴です。 モダンさも兼ね備える彼の着物は、多くの芸能人や力士、海外のデザイナーにも評価され、コラボ作品が生まれるほどになりました。 そのデザインセンスは高く評価され、着物以外にも帯、洋装やバッグなどの小物にも応用され、友禅を世に広めることとなったのです。

• まとめ

  着物の状態が悪ければ悪いほど、着物の買取価格は下がってしまう可能性があります。 いくら有名な作家や人間国宝に認定された人物が作った着物であっても、査定額が下がってしまえばもったいないですし、満足いく買取につながらない可能性があります。 和田光正の着物にかかわらず、有名な作家の着物に関してはできるだけ着物の状態を良くしたり、信頼できるお店での買取をおすすめします。 特に着物鑑定士など確かなスキルと知識があるスタッフが在籍しているお店で買い取ってもらうことが、納得いく価格につながるのではないでしょうか。 BEST買取ではどのような着物でも受け付けますので、ぜひご相談ください。