これから着物を買取専門店に持って行こうとお考えの方の中には、お持ちの着物がどれくらいの価格で買い取ってもらえるのか、全く相場を知らない方もおられます。 もちろん高級な着物であればあるほど高額で買い取ってもらいたいと思うのは当然ですね。 こちらでは着物を買取に出す際、どのようにすれば高額買取となるのかご紹介していきます。

• 二塚長生の着物と歴史

  有名な染色家はたくさん存在していますが、有名な作家の一人として挙げられるのが二塚長生です。 彼は友禅分野にて人間国宝と認定されたことから、多くの人々に評価された人物です。 そんな二塚長生の生涯はどのようなものだったのか、詳しく見ていきましょう。 二塚長生は1946年に富山県に生まれ、成長すると共に金沢市内の加賀友禅工房で伝統技術とされる加賀友禅を一身に学びます。 努力の末、様々な技法、知識を身につけた彼は独立を決意します。 当初は加賀友禅作家として独立しましたが、30年前頃には加賀友禅の世界から離れ、糊糸目を主役とした独自の友禅の世界を生み出しました。 この独自の世界で使われる「白上げ」という技法は、雲、風、滝といった動きのあるものを描写する際によく使われるものです。 躍動感あふれる様子を描くのにふさわしいと言われており、自然のモチーフをダイナミック、豪快に描くスタイルが評価され、2010年に友禅分野で人間国宝に認定されました。

• 着物を高額買取してもらうためにしておきたい事

  お手持ちの着物を高額買取してもらいたいと思い、多くの方が買取専門店を利用します。 特に有名作家のものや人間国宝に指定された人物の作品である場合は、購入価格も高いがゆえに「できるだけ高値で買い取ってもらいたい」と思うのはごく当然のことです。 もし有名な着物を買取に出したいと思っているのであれば、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。 こちらで高額買取のコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。 お手持ちの着物の種類や、誰が作ったかにもよるのですが、何よりも査定の際にチェックしているのは着物の状態です。 いくら有名で価値の高い着物であっても、持ってきた着物の状態が悪いと査定額が思うように上がらない事が考えられます。 着物にほつれ、汚れ、シミなどがある場合はぐんと価格が下がってしまいますので、事前にそのようなものが付かないようにするか、簡単に取り除くのがおすすめです。 着物専用のクリーニングに出してから査定に出すのもおすすめです。

• 二塚長生の着物の種類

  白波
  
  二塚長生の着物に使われる技法の中の「白上げ」は、2010年に人間国宝に認定された白波のような、ダイナミックに描きたいものを描くのに適している技法です。 波のほかにも雲や風、滝といった動きのあるものを表現するのにふさわしく、江戸時代中期に流行した糸目糊置きのみによって模様を白く表現方法とされています。

• 二塚長生の着物のこだわり

  人間国宝に認定されたとあって、一つ一つの着物への執着心はもちろん、高度な技術を用いて制作を進めてきたの​​が二塚長生です。 二塚長生といえば「白上げ」が代表技法としてよく知られていますが、模様を糯糊で防染することで巧みに描かれる「糸目」。 こちらは本来、彩色する色がはみ出ないようにして模様の輪郭線や細部を描くために用いられるこの防染法に、自らの深化を見出した、彼の独自の技法とされています。 手描きで1本1本繊密に糊置きされ、白上げされた線が、滝や風など自然を躍動的に描くのに適していると、高評価を受けました。 躍動的な糸目と絵画的な表現とが融合することによって、彼独自の世界観を上手に表しています。

• まとめ

  家具や家電とは異なり、着物は作家や種類によって大きく査定額が変わるものの一つです。 特に人間国宝や有名作家の着物である場合は数万円～数十万円と明らかに万単位での買取をされる事が多いと言われています。 しかし、着物の状態が悪いとどれだけ有名な着物、価値の高い着物であっても査定額が高くなることはありませんので、注意が必要です。 具体的にどのような点に注意すれば良いかというと、やはり汚れ、ホコリ、シミなどが付かないように保管状態を良くしておくことが第一です。 買取に出す、出さない関係なく、いつまでも美しい状態を保てるようにしてくださいね。 BEST買取では出張買取にも対応していますので、お問い合わせください。