買取専門店に依頼する際に一番気になるのはどれくらいの価格で売れるかという点はないでしょうか。 買取価格が低いとがっかりしてしまいますし、フリーマーケットやネットオークションで売った方が良かったのではないか？と思われるでしょう。 特に高級な着物の場合は買取専門店に持っていく前にいくつか注意すべきポイントがありますので、こちらを参考にしてみてください。

• 田島比呂子の着物と歴史

  友禅作家は今までに数多く存在し、その中には人間国宝に指定された人物も多く存在します。 田島比呂子もその中の一人であり、友禅界の中で知らない人はいないでしょう。 そんな田島比呂子の着物をお持ちの方は、特に田島比呂子がどのような生涯を送ってきたのか知っておくことによって、より一層着物への愛着が湧くと思います。 田島比呂子の歴史を一緒に見ていきましょう。 田島比呂子という名前を見ると女性のように感じられるかもしれませんが、「ひろこ」ではなく「ひろし」と読み、男性の着物作家です。 1922年に東京で生まれた田島比呂子は、小学校を卒業するやいなや友禅模様師である高村樵耕、高村柳治のもとに内弟子として入門しました。 友禅の世界観や技法を学び、1954年に一人の作家として独立し、日本伝統工芸展に出展した訪問着「揺影」が初入選しました。 その後も数々の賞を受賞し、1999年には77歳で友禅部門で人間国宝に認定されたのです。

• できるだけ着物を高額で買い取ってもらうコツ

  着物といえば高価なイメージをお持ちの方がほとんどだと思いますが、特に有名作家のものや人間国宝に認定された着物に関しては高額で買い取ってもらいたいと願うのが当たり前ですね。 家宝として自宅で大事に保管しているというくらいの着物であるからこそ、その価値を正確に査定してもらいたいと思うのは普通のことでしょう。 しかし、着物を査定に出すと着物の状態や種類によっては大きく査定額が変わってしまいます。 これから着物を買取に出す方や、高額買取を望む方はどのようにすれば着物が高額買取になるのかという点をチェックしてみてください。 着物の状態によって大きく査定額が変わるとご紹介しましたが、保管状態が良いか悪いかによって着物の状態は大きく変わるとされています。 保管状態が悪いと当然着物が傷みやすく、色あせやシミ、虫食いなどが発生してしまう可能性がありますので、適切な保管場所に保管しましょう。 また、あわせて証紙など着物の価値を裏付けるものがあればなおさら良いですね。

• 田島比呂子の着物の種類

  揺影　・青東風
  
  昭和から平成にかけて友禅の世界で高い評価を受けてきた田島比呂子ですが、様々な優秀作品を世に送り出しています。 有名な賞をいくつも受賞したり、人間国宝に認定されたこともあり、知らない人はいないくらい有名な着物作家です。 彼の技法は独自の「堰出し友禅」と呼ばれるものが主で、着物の模様の外側を蝋や糊で防染し、その内側に染色していくというものです。 この技法を使って上記の作品などで名誉な賞を受賞しました。

• 田島比呂子の着物の特徴

  人間国宝に認定された田島比呂子の作品の多くに、彼独自で編み出した「堰出し友禅」という技法が使われています。 模様の輪郭に糸目がないため、輪郭線のない滑らかな仕上がりとなるのが、他の着物との違いです。 大胆で力強いデザインであっても、染料が模様の外側に染み出していく心配がないので、デザインに重点を置きたい田島比呂子にとってはとても都合が良かったのでしょう。 この大胆なデザイン、技法により立体感のあるデザインが多く用いられているので、着る人を華やかに見せてくれる特徴があります。

• まとめ

  できるだけ高額で着物を買い取ってもらいたい、そのような思いを持つ方が多く見られながらも、「どのようにすれば高額買取となるのか」という点を知らない方も散見されます。 着物について詳しくなければ誤った保管方法で保管してしまったり、証紙など一緒に持っていくと着物の価値が上がるものを一緒に持っていかないといったことで買取に影響します。 誰が作ったものかや着物の状態によっても査定額は確かに変わりますが、それらは自分ではどうにもできません。 しかし、保管状態に関しては自分で改善することが可能ですので、買取をお考えの方は気を遣って保管してみてください。 BEST買取では買取に関するどんなお悩みにも対応いたします。