着物を買取に出す際には「本当に売れるのかな？」とか「思うような価格で売れるのかな？」といった不安や疑問があって当然です。 もちろん買取を依頼するからには高い価格で買い取ってもらってこそ持っていく価値がありますね。 着物の保管状態等によって査定額が大きく変わりますので、どうしたら高値で売れるかをこちらでご紹介していきます。

• 森口邦彦の着物と歴史

  日本の染色家の中でも特に有名で評価された人物が森口邦彦です。 森口邦彦は、友禅の分野において人間国宝に指定された人物であり、多くの優良な作品を世の中に生み出してきました。 現代でも度々展覧会が開かれるなど、多くの着物ファン、着物業界から注目を集めています。 昨年には「デザイン交差する自由へのまなざし」という展覧会が開かれ、多くのお客様が来場しました。 そんな森口邦彦の歴史を紐解いていくと、昭和16年2月18日に生まれ成長するとともに着物作家である父森口華弘に友禅を学びました。 父森口華弘も有名な着物作家であったことから、着物への熱意は幼い頃から大きかったと言われています。 昭和42年には日本伝統工芸展初入選、44年友禅訪問着「千花」で工芸展NHK会長賞を受賞しました。 平成4年には芸術選奨文部大臣賞を受賞するなど、彼の勢いは止まるところを知らず、平成19年には人間国宝へ認定されました。 幾何学模様などモダンなデザインが特徴です。

• 着物をできるだけ高額で売るためのコツ

  着物を買取に出したいと思っている方の中には「あまり高値で売れないのではないか？」感じられ、なかなか買取に踏み切れない方もいらっしゃいます。 特に高価な着物をお持ちの場合は「できるだけ高く売りたい」と思うはずですね。 しかし、着物の状態によっては高額で売れないことも多いとされていますので、「どのような状態であれば高値で売れるのか」という点を知っておくことが重要です。 こちらでは買取を行う際に必要な着物の状態についてご紹介していきますので、これから買取に出そうとお考えの方はぜひ参考にしてみてください。 着物の状態というものの、すでに使用感がある場合などはどうしようもありません。 一番着目しておきたいポイントは保管状態です。 保管状態を良くしておくことで、本来持つ着物の美しさを守ることができ、汚れ、ほつれ、シミなどを防ぐことができると言われています。 保管状態が良くなければ、すぐに着物の色味が落ちてしまったり、虫食いなども発生してしまいます。

• 森口邦彦の作品の一例

  友禅着物 白地位相割付文「実り」　・友禅着物「千花」　・友禅着物 緋稜文
  
  2020年に「デザイン交差する自由へのまなざし」と呼ばれる展覧会が開かれ、大盛況に終わったことから、現代でも森口邦彦の着物は多くの人々から評価されていることがわかります。 現代の人でも見たことがあるであろう三越のショッピングバッグも実は森口邦彦がデザインしたものであり、活躍の幅は着物だけにとどまりません。

• 森口邦彦の着物の特徴は？

  友禅部門で人間国宝に指定された森口邦彦ですが、他の着物作家とはやや違うテイストを持ち合わせていることで話題になりました。 特に美しい幾何学模様は彼の代表作にも用いられており、着物でありながらモダニズムを感じることができます。 なぜ彼がこのような斬新で美しい着物を次々と生み出せるのかというと、パリで学んだグラフィック・デザインの思考が大きく影響しているようです。 誰もが目を引く幾何学模様とこの思考を掛け合わせることで、美しくダイナミックなデザインを生み出してきました。 名誉な賞をたくさん受賞していますが、1988年にはフランス政府 レジョン・ドヌール芸術文芸 シュヴァリエ賞といった海外の賞も受賞しています。

• まとめ

  着物の詳しい知識を知って自宅に保管されている方は意外と少ないかもしれません。 せっかく買取専門店に依頼するなら高額で買い取ってもらいたいと思うのはごく当たり前のことですね。 買取専門店に依頼する際には、できるだけ現状から着物の状態が悪くならないように、保管状態には特に気をつけていただきたいと思います。 保管状態が悪いと当然着物の質が悪くなってしまいますので、必ず適切な場所、方法で保管するようにしてください。 物によっては高額な着物であっても保管状態が悪いだけで数万円ほど査定額が下がってしまうこともあります。 BEST買取ではくたびれてしまった着物や古い着物でも買取査定ですので、お問い合わせください。