買取専門店に依頼するのが初めてという方の多くが「どれくらいの価格で買い取ってもらえるのだろう？」と不安な気持ちを持っている方の割合が高いです。 特に高額な着物については「できるだけ高値で買い取ってもらいたい」と思うのが当然ですね。 こちらでは着物を買取に出す際、どんなポイントに注意すれば高額買取となるのかご紹介していきますので、参考にしてみてください。

• 由水十久の着物と歴史

  友禅作家には様々な人物が名を連ねていますが、その中でも有名なのが由水十久です。 加賀友禅の代表作家として知られる由水十久の生い立ちや歴史について見ていきましょう。 もし由水十久の着物をお持ちの方はきっと歴史を知っておくと、さらに愛着が湧くのではないでしょうか。 由水十久は1913年に石川県金沢市で生まれました。 その後1927年には故郷を出て京都に移り、染色家の紺谷静蕉の元で10年以上もの月日を修行に費やします。 友禅染めの基礎から応用まで、様々な技術を学んだ由水十久は1938年に一人の作家として独立を決意しました。 ずっと京都で活動していた由水十久でしたが、1947年には制作活動の場所を故郷の金沢に移し、さらなる発展を目指して活動を行いました。 制作を続けていた由水十久でしたが、1966年頃には金沢だけではなく東京、大阪、金沢、仙台など多くの場で活躍し、評価を得るようになりました。 1975年には「「加賀友禅由水十久作品集」を初出版しました。

• 着物を高額で売りたい！注意すべきポイントは？

  お手持ちの着物を買取に出したいという方は案外多いと思いますが、その際に一番気になるのが「どれくらいの価格で買取をしてもらえるのか」という点でしょう。 高額、貴重な着物であればあるほど高値で売りたいという気持ちは強くなるのが当然で、もちろん高値で売れなければ落胆することになります。 買取専門店に持っていく際にはそのまま持っていくのではなく、いくつかポイントがありますので、こちらで高額買取のコツをご紹介していきます。 高額買取となる着物の特徴は、有名な作家や人間国宝に認定されたものとされていますが、そういった高価な着物であるからこそ、着物の状態には十分に注意しておきたいものです。 着物の状態が悪かったり、保管状態が適切ではない場合、価値が大幅に下がってしまうことが考えられます。 まずは着物を将来的に買取に出したいと考えている場合、高温多湿や直射日光を避けるなどして保管状態を適切に整えることが高額買取につながります。

• 由水十久の着物で使われる技法

  加賀五彩　・外ぼかし　・虫食い
  
  有名な着物作家はたくさん存在しますが、着物作家によって使う技法は様々です。 もちろん誰もが知っているような技法を使う作家もいれば、全く独自の技法を使う作家も存在します。 由水十久は上記の技法を使っていることが多いですが、加賀五彩は臙脂、藍・黄土、草、古代紫の誤植を使って鮮やかな色彩を表現する技法です。 外ぼかしは別名先ぼかしとも呼ばれ、外側から内側へグラデーションを用いた技法です。 虫食いとは自然の中で虫が食べてしまった葉や傷んでしまった葉をあえてデザインに入れるという珍しい技法です。

• 由水十久の着物の特徴

  加賀友禅作者の中でも多くの人から評価された由水十久ですが、彼の作った作品にはどのような特徴があるのでしょうか。 着物の多くは花鳥風月など自然のものをモチーフに、デザインに盛り込むことが多いのですが、由水十久の作品は友禅でありながら人物画をモチーフにした作品が多く見られます。 通常の加賀友禅とは全く違う雰囲気の着物を制作していたこともあって、当初は「加賀友禅の巨匠」と言われていました。 また、特に唐子と呼ばれる中国風の髪型をした童を題材に取り入れることが多いとされていたので、独自の世界観で注目を集めました。

• まとめ

  着物を買取に出したい方、もしくは将来的に買取に出そうかなと考えている方の中には「どのようにすれば高額買取してもらえるのか」と不安な気持ちを持っているでしょう。 どんな種類の着物なのか、誰が作った着物なのかによって正直着物の査定額は大きく変動しますが、着物の状態も大きく影響する事実があります。 保管状態が悪ければ悪いほど着物の価値は下がってしまいますので、今は買取に出す気がなくても、将来的に少しでも買取に出すつもりがあるのであれば、保管場所や状態にはよく注意しておいてください。 BEST買取ではどんな状態の着物でも対応いたしますので、お気軽にご相談ください。